米Microsoftはこのほど,Windows XPを10月25日に発売することを発表した。それまで業界ニュース・サイトが,「同製品の開発が遅れている」とのアナリストの見方を広めていたところであり,MicrosoftのパートナーはWindows XPが秋の休暇シーズン商戦を逃す恐れがあると懸念していた。Microsoftは,その対策としてWindows XPの一般への発売日を公開したと思われる。

 今後,Microsoftは製品版に先立って,製品候補第1版(Release Candidate 1)を提供する。同社によると,RC1は機能をほぼ完全に作り込んだもので,10万人以上の顧客に配布する。その後,少数の顧客などに製品候補第2版(RC2)を提供する予定だ。RC2はRC1の仕上げである。

 Windows XPには,一般ユーザー向けのHome Editionとビジネス・ユーザーやパワー・ユーザー向けのProfessionalがある。そのうちProfessional版にはIntel Itaniumプロセッサ向け64ビット版が用意される。64ビット版を出荷する日は未定だ。

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