マイクロソフトは,Windows NT 4.0の次期修正モジュール群Service Pack 7(SP7)の提供を取りやめた。当初は2000年末の出荷を予定していたもの。その後開発の遅れが指摘されていたが,とうとう提供がなくなった。

 SP7の提供は中止するものの,1999年12月に出たService Pack 6a以降のセキュリティ関連修正モジュールをまとめて提供するという。英語版は2001年第3四半期の提供を予定している。日本語版の提供開始時期は未定。

 セキュリティ関連修正モジュールの提供は,必要性が高いだけに,代替案としては評価できる。ただしService Packの提供中止自体は,NT 4.0の改善がストップすることにつながり,NTを使い続けるユーザーにとっては悪い知らせであることは間違いない。

 SP7では,NT 4.0からWindows 2000のActive Directoryにアクセスするためのクライアント・モジュールも提供する予定だった。これは個別に提供する。英語版は既に完成しており,日本語版を現在開発中である。

(森重 和春=日経Windows 2000)