米Microsoftは,1月25日,同社のネットワークが同日朝に何者かによって攻撃され,Webサイトが一時機能しなくなっていたと発表した。同社の技術者が対応して現在は正常に稼働している。同社は1月24日には人為的なミスでWebサイトにアクセスできなくなっていたと発表している。原因は異なるものの再びサービスが停止したことについて同社は利用者に謝罪した。

 発表資料(該当サイト)によると,Webサイトの通信を中継するルーターがサービス不能攻撃を受けたという。Microsoft.comやMSN.comドメインのサイトへのアクセスに影響があった。Microsoftサーバー製品はこの間,正常に機能しており,「このサービス不能攻撃は,Microsoft製品と関係ない」としている。同社は,FBIへ事態を通報した。

 1月24日に発表したのは,Microsoftの技術者が1月23日に行ったルーターの構成ミスが原因でWebサイトにアクセスできなくなっていたという内容(該当サイト)。インターネットのDNS(Domain Name System)サーバーとMicrosoft内のDNSサーバー間の通信が制限されて生じた。同社はこのとき,「Microsoftや他社の製品,もしくは当社のネットワーク・セキュリティに問題があったからではない」としている。
(干場一彦)