米Quantumは9月26日,DLTシリーズの次世代規格である「Super DLTtape」に対応した製品の出荷を開始した。まずはテープ・ライブラリ装置ベンダー向けに供給を開始する。テープ1巻当たりの記憶容量が110Gバイト,データ転送速度が11Mバイト/秒(ともに非圧縮時)と,現行の最上位機種「DLT8000」に比べ記憶容量が3倍弱,データ転送速度も約2倍向上する。国内の出荷時期は未定。

 DLTシリーズは,米Quantumが提唱するバックアップ用途のテープ装置規格。Super DLTtapeはスペックの違いにより3つの規格から成る。今回出荷を開始したテープ装置のほかに,記憶容量80Gバイト,データ転送速度8Mバイト/秒の部門向けテープ装置と,記憶容量110Gバイト,データ転送速度16Mバイト/秒以上のエンタープライズ向けテープ装置も開発中だ。
(菅井 光浩=Windows2000)