米Lotus Developmentは9月26日,グループウエア・ソフト「Lotus Domino Release 5」の機能拡張版R5.05とそのオプションなどを発表した(該当サイト)。クライアント側ではMicrosoft OutlookからDominoサーバーへのアクセスを可能にしたなど,サーバー側ではIBMのアプリケーション・サーバーと連携する機能を追加したなどが特徴。30日以内に発売する。

 クライアント側では,Microsoft Outlookから,サーバー上の文書の編集や保存,電子メールやWebアクセスなどができるようにした。これまでもNotesクライアントやWebブラウザ,POP3/IMAPメール・クライアントなどがDominoサーバーのクライアントとして利用できたが,さらに増やすことで,より多くのユーザーがDominoサーバーを導入しやすくする。

 サーバー側では,IBMのアプリケーション・サーバー「WebSphere Application Server」と連携する機能を追加した。シングル・サインオン・オプションを使って,Lotus DominoとWebアプリケーションへ一度にログオンするアプリケーションが作成可能になる。また,WebSphereのトランザクション処理機能とDominoのグループウエア機能の両方を使うアプリケーションが構築できるという。

 このほかには,サーバーとの接続が切れてもWebブラウザからWebベースのメールボックスにアクセスできる機能などを持つ「Dominoオフライン・サービス」,Microsoft Visual BasicやC++,Active Server Pagesを使って,Dominoの機能をCOMで利用するプログラムを作成できる「Domino Collaboration Objects」の装備などの新機能がある。

 「Domino R5 Mail server」の推定小売り価格は695ドル,「Domino Application server R5」は1795ドル,「Domino Enterprise server R5」は4995ドル。対応OSはWindows 2000,Windows NT(Intel and Alpha),Linux(Red Hat 6.0など),IBM AIX,Sun Solaris(SPARCおよびIntel),IBM AS/400など。
(干場 一彦=日経Windows 2000)