Linuxに関する標準化団体であるLinux Standard Base(LSB)Linux Internationalization Initiative(LI18NUX)は5月8日,両団体が合体する形で「Free Standards Group(FSG)」という新組織を発足させることを発表した。FSGは非営利団体として,Linuxをはじめとするオープン・ソース技術に関する標準化活動を展開する。会長は,米TransmetaのDaniel Quinlan氏が務める。

 FSGの母体であるLSBは,Linuxディストリビューションの互換性を確保することを狙った標準化団体。設立は1998年で,Quinlan氏が実行委員会(Steering Committee)の会長を務めていた。一方のLI18NUXは,Linuxの国際化に関連した標準の確立を狙った団体である。FSGは当面,両団体が進めていたLinux関連の標準化活動を受け継ぐ形で活動を展開するとみられる。

 FSGは,以下のベンダー/組織がスポンサーとなって運営される。

・Atipa Linux Solutions
・Caldera Systems
・Corel
・The Debian Project
・Delix Computer
・Enhanced Software Technologies
・IBM
・Linuxcare
・Linux for Power PC
・Linuxmall.com
・Linux Professional Institute
・Metro Link
・Open Group
・Red Hat
・SAP
・SCO
・SGI
・Software in the Public Interest
・Sun Microsystems
・SuSE Linux
・TurboLinux
・VA Linux Systems

 東京ビッグサイトで開催されるLinux World Expo/Tokyo 2000の一環として,5月12日に行われるLI18NUX主催のコンファレンス・セッションとBOFで,Free Standards Groupに関する説明がなされるという。