有限会社ディービーコンセプト(DBC)は2005年2月1日,業務システム設計支援ツール「XEAD(Xml-based Enterprise Architecture Designer, [zi:d])」の配布を開始した。同社のWebサイトから無償ダウンロードできる。

 XEADは,業務システムの基本設計情報を編集するツール。オブジェクト指向分析/設計のような汎用的な手法ではなく,企業システムの開発に特化した独自の分析/設計手法「3要素分析法」に準拠しているのが特徴で,業務設計,機能設計,データ・モデルの設計を支援する。オブジェクト指向分析/設計を支援するUMLモデリング・ツールツールは多いが,企業システム開発に特化したツールは珍しい。

 作成した業務フローをスライドショーで動画のように表示する機能,データ・モデルを作成する機能,作成したテーブルの定義からSQL文を生成する機能などを搭載。内部データをXML形式で保存しているので,定義情報を外部から取り入れることもできる。動作環境としてJ2SE 1.4.2以上が必要。Windows XPで動作する。

 XEADの開発者である渡辺幸三氏は,データ構成,機能構成,業務構成の三つに着目して企業システムの分析を行う3要素分析法を提唱するなど,企業システム開発経験が豊富なシステム・エンジニア/プログラマ。業務システム開発の著作もあり,「渡辺式」と呼ばれる独特のモデリング手法は「DOA+コンソーシアム」も注目している。

(日経ソフトウエア)