キヤノンソフトウェアは2005年1月18日,簡単な操作でWebアプリケーションを作成できるツール「Web Performer」を発表した。2月1日に出荷を始める。アプリケーションの要件を定義すると,それに基づいてJavaのソースコードを自動生成するので「プログラムのコードを書かずにWebアプリケーションを開発できる」(同社)。在庫管理や受発注管理といった基幹システムなどの開発に利用できるという。

 データベースのテーブル,ユーザーインタフェースのデザイン,データを加工するロジックを定義すると,要求に応じたJavaアプリケーションを自動生成する。ロジックの定義には独自仕様のコマンドを使う。要件定義にはDOA(Data Oriented Approach)の考え方を取り入れている。試験導入した企業では,通常の1/6の期間でWebアプリケーションを開発できた例もあるという。同社は,Web Performerをパッケージとして販売するほか,受託開発にWeb Performerを利用する。

 稼働環境は以下の通り。サーバーOSはWindows 2003 Server。アプリケーション・サーバーはWebSphere 5.0とWebLogic 8.1に対応する。データベースはOracle 9i/10gとDB2UDB 8.1を利用できる。クライアントOSはWindows 2000/XP。Webブラウザに依存するJavaScriptを生成するため,WebブラウザはInternet Explorer 6.0のみに対応する。開発クライアントの対応OSはWindows 2000/XP。開発用のアプリケーション・サーバーはフリーソフトのTomcat 4.1を利用できる。

 Web Performerの導入・設定には15万7500円(税込,以下同)が必要。さらに,50画面を超えると100画面までは基本料金262万5000円と年間使用料157万5000円など,画面数に応じた料金が別途必要になる。

(日経ソフトウエア)