ロボット(ソフトウエア・エージェント)で株を自動売買して利益額を競うコンテスト「カブロボ・プログラミング・コンテスト(カブロボ)」の参加ロボットが12月7日時点で2700を超え,プログラミング・コンテストとして日本最大級の規模に達したことが明らかになった。12月20日に始まる第3回目(最後)の腕試し戦のエントリー締め切りは12月15日,2005年1月24日~2月25日に行われる本選のエントリー締め切りは2005年1月11日なので,参加ロボットはさらに増えそうだ。

 このコンテストは,自作ロボットあるいは実行委員会が用意したロボットをカスタマイズしたロボットに株式銘柄(日経225銘柄からコンテスト実行委員会が選定した40銘柄)を仮想的に売買させて,1000万円の資産をどれだけ増やせるかを競うもの。従来からの金融工学的なテクニカル分析を用いるロボットや,遺伝的アルゴリズムなど多様なアルゴリズムを持つロボットがエントリーしているという。11月末に実施した第2回目の腕試し戦(プリコンテスト)のトップはJPSチームの自作ロボット。全銘柄に対して次回取引時の高値安値を予測して当日売買を行うアルゴリズムを採用することにより,11月22~30日の6回の取り引きで資産総額が1103万6100円に達したという。

 コンテストの参加費は無料。本選における成績上位者に運用結果であげた利益を賞金として進呈する(ただし上限あり)ほか,ユニークなアルゴリズムや特別賞の表彰を行う。コンテストへのエントリーはカブロボのWebサイトで受け付けている。

(日経ソフトウエア)