永和システムマネジメントは,無償提供しているUML(Unified Modeling Language)ツール「Jude」の製品版を販売開始する。2004年11月1日に個人開発向けの「JUDE/Professional」,同年12月末にチーム開発をサポートする「JUDE/Enterprise」をそれぞれ販売開始する。さらに,現在無償提供しているJude竹バージョン1.3の後継として2004年10月20日をメドに,JUDE/Standardを提供開始する予定である。

 Judeは同社がWebサイトで無償提供しているUMLツール。クラス図,ユーズケース図,シーケンス図などUML 1.4で規定するチャートの作成をサポートする。作成したUML図からJavaソース・ファイルのテンプレートをする機能も備える。JUDE/Professionalでは従来のJudeの機能に加えて,XML(Extensible Markup Language)形式の入出力を可能にするほか,印刷プレビュー/分割印刷/ベクター形式でのコピー・アンド・ペーストなど,印刷周りの機能を強化する。

 JUDE/EnterpriseはProfessional版の機能に加えて,一元的なリポジトリ管理やモデルの共有など,複数開発者での利用を支援する機能を用意する。JUDE/Enterpriseを利用するにはサーバー側にJUDE/Serverが別途必要になる。クライアント・サーバー間はSOAP通信やSSLに対応しており,インターネット上でも安全にモデルを共有できる。

 Judeは1999年7月に最初のバージョンが提供開始され,これまでに多数のダウンロード実績がある。今回,「Judeの機能拡張とサポートに責任を持つ」(同社)という意味で,製品版を発売することにしたという。

 製品版JUDEの価格は,JUDE/Professionalが2万9400円(税込),JUDE/Enterpriseが5万9850円(同)。JUDE/Serverが22万500円(同)。ただし,発売記念キャンペーンとして2004年12月20日まで,JUDE/Professionalを9800円(税込)で提供する。稼働OSは,Windows 2000 SP1以降,Windows XP Professional,Windows 2000 Server(JUDE/Serverのみ)。Java環境は,J2SE1.4.1_07以降またはJ2SE1.4.2_05以降に対応。J2SE5.0はサポート対象外。

(日経ソフトウエア)