早稲田大学理工学部コンピュータ・ネットワーク工学科,日本IBM,野村総合研究所は2004年9月15日,株の売買を自動で行うロボット(ソフトウエア・エージェント)を作成して,その運用成績を競うプログラミング・コンテスト「カブロボ・プログラミング・コンテスト」(略称:カブロボ・コンテスト)を2005年1月に開催することを発表した。テストとして2004年11月1日から1カ月間にわたってプレシーズン戦を行った後,本戦を2005年1月24日から2月25日までの1カ月間行う。

 コンテストの目的は,大きく二つ。一つは,Linux,Struts,Eclipse(ソフトウエア開発にはJavaを使う)などオープンソースのソフトウエアの使用を促し,普及に貢献すること。もう一つは,プログラミングの真のおもしろさである「アルゴリズムの設計」を楽しむこと。コンテスト期間中は,ロボット(ソフトウエア)に参加者が指示を出すことはできず,参加者があらかじめ設定したアルゴリズムに従ってロボットが売買を行う。株価は実際のデータを利用するが,売買は仮想の証券会社が行う仕組みになっている(現実の市場で売買を行うわけではない。したがって手数料は無料)。運用成績の上位チームや,ユニークなアルゴリズムのロボットなどを表彰する。運用結果であげた利益を賞金として進呈する(ただし,賞金は総額100万円が上限)。

 コンテストへの参加は無料。学生,社会人など誰でも参加できる。1~3名で1チームを構成し,チームの代表者は18歳以上でなければならない。必要な開発環境は,カブロボ・コンテストのWebサイトから無料でダウンロードできる。プログラミングができない方でも,実行委員会が用意した簡易ロボット(Webブラウザで15の質問に答えることでアルゴリズムを設定する)を使って参加する事も可能だ。参加申し込みなどの詳細についても同サイトを参照してほしい。

(日経ソフトウエア)