グレープシティは2004年8月4日,表計算コンポーネント製品「SPREAD」の新バージョンであるSPREAD 7.0J(日本語版)を9月中旬に発売することを発表した。SPREAD 7.0Jは,Visual Basic(VB)で開発するアプリケーションにExcelのような表計算機能と操作性を実装するActiveXコンポーネント。新バージョンのSPREAD 7.0Jでは,複数のシートを扱えるマルチシートや,シート間にまたがる計算を可能にするクロスシート計算などの機能を加えた。

 マルチシート機能は,一つのSPREADコントロールで複数のスプレッドシートを管理できるようにするもの。複数のスプレッドシートを利用することで,効率よくデータを管理できるようになる。マルチシートに対応したのに伴い数式計算機能を強化し,異なるスプレッドシート上のセルを参照してデータの集計を行えるようにする。

 新版での追加機能としてはほかに,(1)利用可能な画像形式の追加,(2)Unicode対応,(3)ドラッグアンドドロップによる行と列の並べ替え,(4)ヘッダのダブルクリックによる列幅自動変更,(5)印刷機能の強化――などが挙げられる。(1)では従来のBMP,ICO形式の画像に加えて,JPEG,JPEG 2000,GIF,PNG,WMFなど主要な画像形式を扱えるようになる。(2)ではUnicodeに対応した専用コンポーネントを提供し,VBアプリケーションでUnicode文字を入力および表示できるようにする。(5)としては,指定倍率による拡大/縮小印刷や,縦や横に指定したページ数に合わせた自動サイズ調整などが挙げられる。

 開発環境としてVisual Basic6.0(Service Pack 3以上を適用したもの)が必要。稼働OSは,Windows 98/Me/NT 4.0(Service Pack 3以上)/2000/XP/Server 2003。店頭でのパッケージ販売とWebサイトでのダウンロード販売を行う。パッケージ版の価格は9万2400円(税込み),ダウンロード版は7万3500円(同)。

(日経ソフトウエア)