マイクロソフトは2003年12月3日,仮想PCソフト「Virtual PC 2004 for Windows」を2004年初春に発売すると発表した。Virtual PCは,Windows上の一つのアプリケーションとして,別のOSを動かすソフト。Virtual PCは,これまで米Connectixが開発し,日本ではメディアヴィジョンが販売していたが,米Microsoftが2003年2月18日にConnectixから買収した。Virtual PC 2004はマイクロソフトが開発に直接関与した最初のVirtual PC製品である。

 Virtual PCを使うと,例えば,Windows XPが動作している1台のPC上で,Windows 98やLinuxなどの複数のOSを同時に動かせる。Virtual PCを動かすOS(この例ではWindows XP)を「ホストOS」,Virtual PC上で動作するOS(同Windows 98やLinux)を「ゲストOS」と呼ぶ。各種OSでのソフトの動作確認や,開発途中で動作が不安定なソフトの検証などの用途で使われている。

 Virtual PC 2004での主な改善点は次の通り。(1)ゲストOSの設定情報をXMLファイルに保存するようにした。従来のバージョン5.2まではレジストリに記録していた。(2)各ゲストOSに割り当てられるネットワーク・カードを最大四つにした。従来は一つだけだった。(3)各ゲストOSに割り当てられるメモリー容量を最大3.6Gバイトにした。従来は最大1Gバイトだった。

 出荷次期は2004年初春としか発表されていないが,2004年2月ごろと思われる。価格は未定だが,12月2日に米国で出荷が始まった英語版の価格は129ドル。現在販売されているMacintosh版の価格が,英語版の129ドルに対して日本語版は1万5800円であることを考えると,Virtual PC 2004 for Windows日本語版は1万5800円程度になるとみられる(価格はいずれも推定小売価格)。

(日経ソフトウエア)