Acrobatは,電子ファイルとして広く利用されているPDFファイルを作成/表示するソフト(Professional版が5万4800円など)。アドビ システムズが無償で提供しているAdobe Reader(PDFファイルの表示/印刷ソフト)はAcrobatの一部機能である。AcrobatのSDKを使うと,AcrobatおよびAdobe Readerで動作するプラグインなどを開発できる。また,企業内の文書管理システムや独自のアプリケーションにAcrobatの機能を組み込むといったこともできる。
SDKには,主にC言語で書かれたAPI関数のライブラリ,ヘッダー・ファイル,ユーティリティ,サンプル・コード,ドキュメントなどが含まれている。マイクロソフトのVisual C++ 6.0やメトロワークスのCodeWarrior for Macintoshなどの開発ツールから利用できる。
アドビ システムズはAcrobatのSDKを,バージョン5.0までWebサイトで無償公開していたが,バージョン6.0からはASN会員だけがダウンロードできるようにする。ASNには,サービス内容に応じて,年会費13万8000円のPremiumコースと同2万5800円のBasicコースの2種類がある。SDKはどちらのコースでも入手できる。ASNの詳細は同社のWebサイトを参照してほしい。
(日経ソフトウエア)