オージス総研は9月26日に,UMLモデリング・ツールの新版「Konesa 2.0」(開発元は米Canyon Blue)を出荷開始する。新版では,Java開発ツールとの連携やカスタマイズ機能などの機能改善を加えた。オージス総研のほか,アルゴ21情報技術開発日本システムディベロップメントが販売する。

 Konesaは,複数の開発者によるコラボレーション(共同作業)開発を特徴とするUMLモデリング・ツール。モデル情報などを格納するデータベース(リポジトリ)を共有することで,遠隔地の開発者がインターネットやLAN経由で,モデル図の変更や修正結果をリアルタイムにやり取りできる。

 新版では,ボーランドのJava開発ツールJBuilderとの連携が可能になり,Konesaでクラス情報などを追加/変更するとJBuilderのソースコードに即時に反映される(その逆も可能)といったことができる(2003年内に出荷開始予定のKonesa 2.1ではオープンソースのJava開発ツールEclipseとも同様の連携が可能になる予定)。また,日本IBMのUMLモデリング・ツールRational RoseとKonesaの間で,双方向でモデルの交換が可能になった。

 そのほか,外部アプリケーションからKonesaを操作するためのJava APIを用意した。これにより,Konesaをカスタマイズすることが可能になる。また,メニューに独自の機能を追加するといったこともできる。モデル情報をHTMLで出力するレポート機能も改善し,より見やすい形式で出力できるようになった。

 さらに,新版からは製品のラインナップを変更。従来,コラボレーション機能を含まないStand Alone Type(19万8000円)とチーム開発向けのSelf Hosted Type(サーバー・ライセンス150万円)の2種類があった。新版から,Self Hosted TypeがEnterprise版とSmallTeam版の二つに分かれた。Enterprise版は従来と同様,50クライアントまで接続可能でサーバー・ライセンス150万円,クライアント・ライセンス9万6000円。新たに加わった小規模プロジェクト向けのSmallTeam版は,10クライアントまで接続可能でサーバー・ライセンス75万円,クライアント・ライセンス9万6000円。

(日経ソフトウエア)