エージーテックは8月25日,XML(Extensible Markup Language)アプリケーション開発者向けに,フリーのJava統合開発環境Eclipseのプラグイン「ADOS XMLStudio」を出荷開始する。プラグイン・インストーラのほか,Eclipse2.01/2.1とJava実行環境JRE(Java Runtime Environment)を同こんしたフルインストーラを装備するので,Eclipseを持っていなくても,すぐに利用できる。基本機能を搭載したStandard Editionと,追加機能を備えたProfessional Editionに分かれる。

 Standard Editionは,(1)ツリー形式でXML文書を編集する機能,(2)XML文書からDTD(文書型定義),XML Schemaを生成する機能,(3)DTD/XML Schemaをビジュアルに参照しながらXML文書を作成するウィザード機能,(4)XML文書の妥当性をチェックする機能,(5)XSLT変換機能,(6)ODBC/ADO/JDBC経由でデータベースと連携する機能,(7)関連するXML文書/フォルダを階層構造で管理する機能,などを搭載。

 Professional EditionはStandard Editionの機能に加え,(1)フリーのXMLデータベースXindiceや,ビーコン インフォメーションテクノロジー(ビーコンIT)のXMLデータベースTaminoと連携する機能,(2)SOAP(Simple Object Access Protocol)実装仕様Apache Axisに基づいたWebサービス開発機能を搭載する。

 ADOS XMLStudio,Eclipse,JREをフルインストールする場合はWindows 98/Me/2000/XPで動作する。Eclipse 2.01(JRE 1.3.1)か,Eclipse 2.1(JRE 1.4.2)のいずれかを選択できる。ADOS XMLStudio本体のみをプラグインとしてインストールする場合は,Eclipse 2.01(JRE 1.3.1)かEclipse 2.1(JRE 1.4.2)が別途必要。Windows,Linux(GTKまたはMotif),Solaris(Motif)で動作する。

 パッケージ版と同社Webサイトからのダウンロード版がある。価格はStandard Editionが2万4000円(ダウンロード版1万8000円),Professional Editionが6万8000円(同6万2000円)。

(日経ソフトウエア)