同開発環境は,COBOLのソースコードから .NET Frameworkの実行環境で動作する中間言語MSIL(Microsoft Intermediate Language)を生成するコンパイラや,.NET向けのCOBOLライブラリで構成する。エディタやデバッガといった統合開発環境(IDE)は,マイクロソフトの .NETアプリケーション開発ツールVisual Studio .NETをカスタマイズしたものを採用する。
日立は同開発環境を,従来のCOBOLプログラマに馴染みやすいように「よりCOBOLらしい開発」(同社)ができるツールにすることを狙っているという。たとえば,.NET Frameworkが備えるクラスライブラリも「COBOLから自然に呼び出せる」(同)ようにすることなどを検討している。.NET用のCOBOL開発ツールについては,国内メーカーでは富士通がすでにNetCOBOL for .NETを販売している。
(日経ソフトウエア)