JBuilder 9 DeveloperはサーブレットやJSP(JavaServer Pages)をサポートするが,EJB(Enterprise JavaBeans)はサポートしない。Webアプリケーションを開発したいがEJBは使わないというユーザー向けの製品だ。JBuilder 8でWebアプリケーションを開発しようとすると,サーブレット,JSP,EJBのすべてをサポートするJBuilder 8 Enterprise(36万円)を購入する必要があった。JBuilder 9 Developerの価格は9万8000円なので,EJBを使わないWebアプリケーション開発者が購入しやすくなった。ただし,JBuilder 8 SEが4万8000円であったことを考えると,Javaで商用のデスクトップ・アプリケーションを開発するユーザーにとっては値上げである。なお,JBuilder 9 Enterprise(50万4000円)はOptimizeit Suite 5.5 for Javaを標準搭載しており,従来製品ではJBuilder 8 Enterprise Performance Bundle(52万円)に相当する。
Optimizeit Suite 5.5 for Javaは,パフォーマンスのボトルネックになっている個所を特定するのを支援するプロファイリング機能,メモリー・リークを検出する機能,コード変更がパフォーマンスに与える影響を分析する機能などを備える。新版では,JBuilder,VisualCafe,VisualAge for Javaといった開発ツールに加えて,新たにTogether ControlCenter,Eclipseで利用できるようになった。Borland Enterprise Server 5.2およびBEA WebLogic 7,8用にテスト環境の構築を支援するウィザードも搭載する。価格は28万8000円。
(日経ソフトウエア)