インターネット関連事業をてがけるオン・ザ・エッヂは2月13日,Webアプリケーション開発フレームワーク「Sledge(スレッジ)」を,GPL(GNU General Public License)もしくはArtistic Licenseに基づくオープンソース・ソフトウエアとして公開した。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 Sledgeは,オン・ザ・エッヂが自社内でWebサイト開発に利用しているフレームワーク。アプリケーションをModel(ロジック),View(画面),Controller(制御)の3階層で構成するMVC(Model View Controller)アーキテクチャを採用することで,プログラムの保守性や再利用性を高めているのが特徴。Perlで実装されており,mod_perlを使ったApacheやCGI(Common Gateway Interface)環境で動作する。

 セッション管理,RDBMS(リレーショナル・データベース管理システム)接続,テンプレート,ユーザー認証などの機能を標準で備える。文字コードの自動変換機能など日本語環境にも対応する。プラグイン・ソフトを使ってフレームワークの機能を拡張することも可能。同社のWebサイトなどで,ユーザー入力のバリデーション処理,アプリケーションの動作ログ出力,Cookieを利用した自動ログイン,XML/XSLTを利用したコンテンツ配信などのプラグイン・ソフトの配布を計画しているという。

 動作OSは,FreeBSD,Linux,Solarisなど各種UNIX。Webサーバー・ソフトとしてApache,データベースとしてMySQLとPostgreSQLで動作を確認している。ライセンスはGPLまたは,Artistic Licenseに基づいているため,商用目的でも利用できる。

(日経ソフトウエア)