日本におけるアジャイル・プロセスの普及と情報交換を目的に2月1日,「アジャイルプロセス協議会(Agile Process Consortium)」が発足する。参加者は,豆蔵の羽生田栄一氏,テクノロジックアートの長瀬嘉秀氏 ,永和システムマネジメントの平鍋健児氏など20名以上で,これまでXP(エクストリーム・プログラミング)の啓もう活動で知られたメンバーや企業。今後,技術交流,海外キーパーソンによるセミナー,ワークショップ開催,フレームワークの確立,開発ガイドラインの策定など,さまざまな啓もう活動を計画している。

 アジャイル(俊敏な)プロセスとは,高品質なソフトウエアを開発するプロセスの総称。特定の手法を指すのではなく,「良いものを手早く無駄なく作る」手法一般を意味し,XP,クリスタル,FDD,アダプティブ・ソフトウエア開発,スクラムなどが含まれる。

 同協議会に参加することで,海外事情や技術情報の早期段階での獲得,適用事例の情報交換,適正な企業間連携をともなうプロジェクトの推進,アジャイル・プロセスに取り組んでいるというアイデンティティの確立,注目度向上による開発案件の獲得,といったメリットが得られるという。

(日経ソフトウエア)