永和システムマネジメントは12月20日,UML(Unified Modeling Language)モデリング・ツール「Jude(ジュード)」の クリスマス・バージョン「Jude Xmasバージョン」の配布を開始した。同社のWebサイトから,無償ダウンロードできる。

 Jude(Java and UML Developer's Environment)は,JavaベースのUMLモデリング・ツール。ビジュアルにクラス図を描画する機能に加え,クラス図からJavaソース・ファイルのテンプレートを生成する機能,逆にJavaソース・ファイルからクラス図のモデル・データを生成する機能を備えるのが特徴。一つのクラス図を複数の視点で同時に編集する機能,クラス図の自動レイアウト機能,Rational Roseのモデル・データのインポート機能なども備える。

 同製品にはこれまで梅バージョンがあったが,今回公開されたクリスマス・バージョンは,機能的には上位版の竹バージョン 1.0に相当。2003年1月に予定している竹バージョン1.0の配布の前に,クリスマスの模様が付いたユーザー・インタフェースを加え,クリスマス・バージョンとして公開した。

 クリスマス・バージョン(竹バージョン 1.0アルファ)では,梅バージョンの機能に加え,新たにUML 1.4をサポート。また,クラス図とユースケース図のほか,状態図とアクティビティ図をサポートした。動作確認プラットフォームはWindows 2000/XP。別途Javaの実行環境J2SE(Java2 Platform,Standard Edition)が必要である。

 なお,今回のクリスマス・バージョンは,同社と中国上海にあるソフトハウスShanghai SuperV System Integrationとの共同プロジェクトで開発されたのも特徴。プロジェクトでは,XP(エクストリーム・プログラミング)を導入し,日本側3名,中国側3名によるチームで,梅バージョンから竹バージョンへのアップグレードを2カ月で済ませたという。

(日経ソフトウエア)