米TogetherSoftは,米WebGainのJava開発ツール製品を買収する予定であることを,2002年8月12日に発表した。両社はJ2EE(Java2 Platform, Enterprise Edition)を利用した企業向けの大規模なサーバーサイドJava開発ツールの分野で競合関係にある。

 TogetherSoftがWebGainから買収する製品は「WebGain Studio」が含む,VisualCafe,StructureBuilder,Business Designer,Quality Analyzerの4製品。米BEA SystemsのWebアプリケーション・サーバー・ソフト「WebLogic Server」と連携させるための機能も買収する。

 TogetherSoftは,買収した製品の機能を,自社のJava開発環境「ControllCenter」に統合していくものと思われる。ControllCenterはクラス図やユースケース図などのUML(Unified Modeling Language)ダイアグラムを編集できるモデリング機能,メソッド名などの自動補完機能や構文強調機能を備えたエディタ,マルチスレッドやリモート・デバッ グが可能なデバッガなどを備える。UMLダイアグラムからコードを自動生成する機能,およびコードからダイアグラムを逆生成(リバース・エンジニアリング)する機能が売り物である。

 TogetherSoftは,現在WebGain Studioを利用しているユーザーへのサポートを引き継ぐ予定。またこれらのユーザーのTogetherSoft製品による開発環境への移行を促す目的で,WebGain製品からTogetherSoft製品へのアップグレード・パスも用意する。

(日経ソフトウエア)