日本ラショナルソフトウェアは今秋,開発ツールのIDE(統合開発環境)を拡張して,UML(Unified Modeling Language)モデリング機能を利用できるようにするツール「Rational XDE Professional 2002」を出荷開始する。価格は50万円の予定。2002年2月に米Rational Softwareが発表したツール(詳細はこちら)の日本語版(国際化対応版)である。

 XDE Professionalは,UMLを使ってソフトウエアを設計するためのツール。マイクロソフトのVisual Studio .NETに対応した .NET Editionと,日本IBMのWebSphere Application Developerに対応したJava Editionがあり,それぞれのIDEの中からアドイン機能として利用する。クラス図を作成すると,自動的にソースコード(C#またはJava)を生成したり,逆にソースコードからクラス図を生成する機能を搭載。クラス図とソースコードが同期しているので,画面上でそれぞれの変更をすぐに反映できる。

 同社のUMLモデリング・ツールRational Roseと異なるのは,J2EE(Java2 Platform, Enterprise Edition)のパターンを標準で装備する点と独自のデザイン・パターンを作成/登録できる点。さらに,プログラムの詳細コードをテンプレートとして登録可能なので,モデル情報からソースコードまですべてをプログラム中で再利用できる。

 同製品は,東京ビッグサイトで開催中(6月28日まで)のソフトウエア開発環境展で参考出品されている。

(日経ソフトウエア)