コンピュータ・アソシエイツは5月30日,同社製データ・モデリング・ツールの新版「AllFusion ERwin Data Modeler 4.0日本語版」の販売を開始した。6月3日から出荷を開始する。データベースの論理モデルと物理モデルを分離して作成・管理できるようにするなど,大規模データベース作成時における機能や操作性を向上させたのが特徴だ。

 新版の目玉機能は,エンティティ,属性,リレーションシップを定義するための論理モデルと,データベースのテーブルやカラムを定義するための物理モデルを分離させて作成し,管理できるようになったこと。別々の設計者が個別に作った論理モデルをマージしたり,一つの論理モデルからさまざまなデータベース用の物理モデルを作成することが可能になる。論理モデルと物理モデルの整合性をチェックする機能も備える。従来の版では論理モデルと物理モデルを分離して管理できなかった。

 新たに搭載する「名前付け基準エディタ」も大規模開発を支援するために有効な機能だ。モデルで使う名前の命名規則を定義したり,用語集を作成することにより,名前付けで不整合が起こるのを防ぐ。ほかに,モデルの構造をWindowsのエクスプローラのようにツリー状で表示し,ノードを指定してモデルの該当個所を表示させたり,データの属性を変更できる「モデルエクスプローラ」を備える。

 AllFusion ERwin Data Modeler 4.0日本語版の動作環境は,Windows 2000/NT4.0/98/Me。Windows XP版も間もなく出荷するという。対応データベースは,DB2,Oracle ,SQL Server,Sybase,Ingresなど。基本ライセンス料は1サーバーあたり90万円。販売は日揮情報システム日揮情報ソフトウェアが担当する。

(日経ソフトウエア)