どの製品を使う場合にも,作成したアプリケーションを配布する場合,運用環境に「運用パッケージ」を別途購入してインストールする必要がある。価格はBase Editionの「クライアント運用パッケージ」が4万8000円,Base Editionの「サーバー運用パッケージ」が30万円などとなっている。
.NET版は,米Microsoftの開発ツールVisual Studioとまったく同じ統合開発環境(IDE)を備えており,.NET Framework上で動くアプリケーションを開発できる。ASP .NETを使ったWebアプリケーションや,XML Webサービスの開発も可能だ。
Windows版とSolaris版はこれまで販売してきた「PowerCOBOL97シリーズ」の後継製品にあたる。従来と同様のIDEを持ち,ソース・レベル,オブジェクト・レベルで従来製品と互換性がある。つまり,CPU依存のバイナリ・コードを生成するわけで,こちらは.NET向けというわけではない。
同社は「今後3年間で,国内で30万ライセンスの販売を予定」(発表文)している。ただ,この数値にはランタイム・ライセンス(有償)の本数が含まれるので,30万人の開発者がNetCOBOLを使うという意味ではない。
NetCOBOLの詳しい情報はこちら。ただ,5月9日17時10分現在,まだ公開されていない。富士通は「本日中に掲載の予定」としている。
(日経ソフトウエア)