オブジェクト技術標準化団体のオブジェクト・マネジメント・グループ・ジャパン(OMGジャパン)は3月26日,東京お台場の東京ファッションタウン(TFT)にて,UML Forum/Tokyo 2002を開催(3月27日まで開催)。特別企画として珍しいイベントを行った。第1回UMLロボットコンテストである。

 このコンテストの主役は,統一モデリング言語のUML(Unified Modeling Language)と,レゴブロックで組み立てるプログラム可能なロボット「LEGO MindStorms(レゴ・マインドストーム)」。UMLを使ってロボットの動作を設計し,それをC,C++,Javaなどを使ってロボットのプログラムとして実装。実際にLEGO MindStormsのロボットを組み立ててその動作を評価する。参加チームは個人,学校関係者,ソフトウエア・ベンダーなどさまざまで24団体。会場は,大勢の観客と参加者でいっぱいになった。

 コンテストでは,コース内を競争してそのタイムを競うレースや,構造/意匠/動作などを競うフリースタイルなどの競技が行われた。レース競技では,各ロボットは設定された黒いコース上を光センサーを頼りに走行する。しかし実際に動作させると,スタート直後でいきなり転倒したり,コースを外れるものなどトラブルが続出。大勢の観客の笑いを誘った。

 会場横では,参加チームが設計したクラス図やステートチャート図などUMLのモデリング図が掲示。多くの観客が,実際のロボットの動作とソフトウエア設計を見比べることができた。

(日経ソフトウエア)