富士通は3月4日,同社のCOBOL開発ツールの次バージョンの名称を「NetCOBOL」にすることを発表した。製品ラインナップは,現行の「PowerCOBOL97」の直接的な後継製品であるWin32版,Solaris版に加えて,32ビットの.NET Framework上で動作する「.NET Framework版」,64ビットの.NETサーバー上で動く「.NET Server 64ビット版」の4種類になる。ただし富士通はこれらの製品について,現時点では発売時期,出荷時期,価格などを正式には公表していない。最初に製品化されるのは.NET Framework版になる見込みで,この製品について2002年4~6月に改めて正式な製品発表を行うとしている。

 .NET Framework版のNetCOBOLは,米MicrosoftのVisual Studio .NETとの親和性を売り物にしたCOBOL製品。COBOLのソースコードを中間コードであるMSIL(Microsoft Intermediate Language)に変換するコンパイラを持ち,.NET Frameworkの実行エンジンであるCLR(Common Language Runtime)上で動く実行ファイルを作成できる。統合開発環境はVisual Studio .NETを,Microsoftから供給を受けて同梱する。Visual Studio .NETとNet COBOLの.NET Framework版を併用すると,C#,Visual Basic,COBOLといった各種言語を併用したソフトウエア開発が可能になる。

(日経ソフトウエア)