米Borland Softwareは2002年前半のうちに,Linux上で動くC++言語アプリケーションのビジュアル開発ツールを出荷する。米New Yorkで開催される展示会LinuxWorld(1月29日~2月1日)に先駆けて,1月28日に発表した。製品の正式名称はまだ発表していない。機能的にはWindows上で動くC++Builderと同等のものになり,C++コンパイラは独自開発のものを使う。

 Windows用のC++Builderについては,新バージョンのC++Builder 6を投入する。「出荷はLinux用C++製品よりも早い」(関係者)としている。C++Builder 6はWebサービスの開発を支援する機構を持ち,Linux用C++ツールで開発したアプリケーションとプロジェクト互換を実現する。

 Pascalベースの開発ツールであるDelphi(Windows用)とKylix(Linux用)には,それぞれ無償エディションのPersonalとOpen Editionがある。C++BuilderとLinux用C++製品でも無償エディションがあるかどうかについてBorlandはまだ言及していないが,「C++だけ無償エディションを作らないのも考えにくい」(関係者)という。

(日経ソフトウエア)