文化オリエントは10月25日に,JPEG2000で圧縮された画像ファイルを処理するためのプラグイン・モジュール「LEADTOOLS JPEG 2000 Plug-In」(英語版)を発売した。価格は14万円。2002年3月までに日本語版の出荷を開始するという。JPEG2000対応の画像を処理できるソフトはまだ少ない。開発元は米LEAD Technologiesである。

 JPEG2000は,ISO(国際標準化機構)とITU-T(国際電気通信連合の電気通信標準化部門)が2000年12月に策定した画像圧縮のための国際標準規格。従来のJPEGに比べて三つの改良を加えた。具体的には,(1)圧縮アルゴリズムを離散コサイン変換からウェーブレット変換に変更したことでブロック歪みと呼ばれるゴーストが現れないようにしたと同時に圧縮率を従来より50%程度まで高めた,(2)画像の部分ごとに圧縮率を変化させたり電子透かしを入れて著作権を保護するなどの機能を加えた,(3)動画データに対応した,である。

 LEADTOOLS JPEG 2000 Plug-Inは,LEADTOOLS 12.0Jのプラグイン・モジュールとして動作する。LEADTOOLSは,Visual Basic,Visual C++のアプリケーションから呼び出して画像処理を行うActiveXコントール製品。アプリケーションからAPI関数を用いて呼び出すこともできる。これまでは,BMP,EPS,GIF,JPEG,TIFFなど約40種類の画像形式に対して,変換,補正,管理などの処理を実行できた。

(日経ソフトウエア)