マイクロソフトは9月19日,最新Webブラウザ「Internet Explorer(IE)6 日本語版」の配布を開始した。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 マイクロソフトは新版のIE6で,画像再生や画像ファイル編集機能を標準搭載にしてマルチメディア機能を強化したほか,インターネット上で個人情報を保護するための仕様「P3P(Platform for Privacy Preferences)」に対応するなどプライバシ対策を強化した。開発者にとって注目すべきは,最新のXML(Extensible Markup Language)パーサー「MSXML 3.0」を搭載したこと。XML変換言語の「XSLT(Extensible Stylesheet Language Transformations)」や,XMLデータをプログラミング言語で操作する「SAX2(Simple API for XML)」などXML関連のW3C標準を正式にサポートした。これまでIEの利用を前提にしたWebアプリケーション開発では,マイクロソフトの独自仕様に依存する部分があったが,今後はW3C標準をベースに開発できるようになる。

 動作プラットフォームは,Windows 98/Me/NT 4.0(SP6a以降)/2000。11月16日に出荷開始予定のWindows XPには標準搭載される。Windows 95はサポート対象外なので注意が必要だ。

(日経ソフトウエア)