マイクロソフトは9月18日,開発者向け支援サービス「MSDN(Microsoft Developer Network)」のサービス内容を改訂し,既存サブスクリプションの名称変更のほか,新たに二つのサブスクリプションを追加することを発表した。ライセンス販売は10月1日,店頭パッケージ販売は10月19日から行われる予定だ。

 新たに追加されるサブスクリプションは,企業システム構築開発者向けの「エンタープライズ」と,標準的な開発環境を提供する「プロフェッショナル」の二つ。前者にはVisual Studio .NET Enterprise Developer,後者にはVisual Studio .NET Professionalが,製品版出荷開始後に提供される予定である。また,現行の「プロフェッショナル」は「オペレーティングシステム」と名称を変更する。MSDNにはこれまで「ライブラリ」サブスクリプションもあったが,今後,店頭パッケージの販売は行わない(同社Webサイトからの申し込みは可能)。これにより店頭で購入できる同サービスのサブスクリプションは事実上,エンタープライズ,プロフェッショナル,ユニバーサル,オペレーティングシステムの計四つになる。

 今回の改定で同社はライセンス形態も見直した。提供されるソフトウエアの使用権利だけでなく,同社のダウンロード・サイトへのアクセス権ならびにテクニカルサポート権も付属する。

 各サービスの推定小売価格は下記の通り。現行のMSDNユーザーやVisual Studioなど同社の開発ツールの正規ユーザーであれば,優待パッケージ価格で購入できる。

名称通常パッケージ価格優待パッケージ価格
ユニバーサル38万円28万円
エンタープライズ24万8000円19万円
プロフェッショナル15万8000円11万8000円
オペレーティングシステム9万4800円7万4800円

(日経ソフトウエア)