メトロワークスは9月5日,組み込み機器向けの開発ツール新版2製品を発表した。発表したのは,PowerPCプロセサ用統合開発ツール「CodeWarrior for PowerPC Embedded Systems Version 6」(以下CW for PPC V6)と,日立製作所のSuperHプロセサ(SH-3,SH-4)を組み込んだ機器向けのGUI開発用ライブラリ「PowerParts Developer License for Hitachi SuperH version 2.1」(以下PowerParts 2.1 for SH)。それぞれ同社および販売代理店経由で販売する。

 CW for PPC V6は,開発環境のCodeWarrior IDE(Integrated Development Environment)を中心に,開発に必要な機能を統合したビジュアル開発ツール。新版の特徴は,CodeWarrior IDEの操作性が向上したことと,対応するPowerPCプロセサの種類が増えたこと。稼働OSはWindows 98/NT/2000。希望小売価格59万8000円(1ライセンス)で,9月5日から出荷する。

 PowerParts 2.1 for SHは,PDA(携帯情報端末),家庭電化製品,各種制御機器向けに,カスタムなユーザー・インタフェースを開発するためのライブラリ。線,矩形,ビットマップ,円,だ円,テキストなどのグラフィックスを描画するC++関数群を提供する。GUIのサンプル・アプリケーションが付属する。同社の開発ツール「CodeWarrior for SuperH Version 2.0」などと組み合わせて利用できる。希望小売価格は29万8000円で,出荷開始は9月7日。

(日経ソフトウエア)