テクマトリックスは今秋から順次,米ParaSoft製C/C++開発支援ツールの日本語版を出荷する。10月にエラー検出ツール「Insure++日本語版」を出荷するのを皮切りに,12月にソースコード解析ツール「CodeWizard日本語版」を,2002年2月に単体テスト・ツール「C++Test日本語版」を出荷する。

 Insure++は,C/C++アプリケーションの実行時エラーを自動的に検出するツール。プログラマが予期しないメモリー破壊,メモリー・リーク,メモリー・オーバーフローなど約80種類のエラーをコンパイル時と実行時に検出し,ファイル名やソースコード上の位置を指摘する。オプションのTCAとInuseを併用すれば,カバレッジ分析とメモリー使用分析もできる。

 CodeWizardは,プログラムのソースコードに対して170種類のコーディング・ルールを適用し,エラーを起こす恐れのある個所を検出するツール。コーディング・ルールは,ユーザーがカスタマイズしたり,追加することも可能。Insure++とCodeWizardはいずれも,Microsoft Visual C++の環境に統合して使用できる。

 C++Testは,テスト・ケースの作成からテストの実行までを自動化するツール。ホワイトボックス・テスト,ブラックボックス・テスト,回帰テストを実行し,エラーを検出する。

 Insure++とCodeWizardはWindows 95/98/NT/2000で動作する。Insure++は14万8000円(12月31日までのキャンペーン価格は9万8000円)。Insure++にTCAとInuseを追加したInsure++ Enterprise Editionが24万8000円(同19万8000円)。CodeWizardは19万8000円(同14万8000円)。Insure++ Enterprise EditionとCodeWizardのセット商品であるC/C++ Developers Kitが38万8000円(同29万8000円)。C++TestはWindows NT/2000で動作し,価格は49万8000円から。日本語版出荷前に英語版を購入したユーザーには,日本語版出荷後に無料で日本語版を送付する。

 なお,テクマトリックスは8月24日に東京で,米ParaSoftの担当者を招いて,上記の開発ツールやアプリケーション開発における品質向上に関する無料セミナーを開催する(詳細は同社Webページ)。

(日経ソフトウエア)