マイクロソフトは,Visual Studio .NETベータ2日本語版を7月27日から配布する。ただし,MSDNユニバーサル会員に限定した無償ダウンロード・サービスである。一般向けには,8月29~31日に開催する技術者向けカンファレンス「Microsoft Tech・Ed 2001 Tokyo Technical Days」で配布する。郵送での配布サービスもある。3150円の実費を負担すれば,同社のWebサイトから申し込むことができる。9月上旬に送付を開始する。
ベータ2では,XML Webサービスの情報の記述規約であるWSDL(Web Services Description Language)1.1をサポート。加えて,開発・運用支援を強化した。Visual Studio .NETの画面に,無償で利用できるホスティング・サービスの登録画面を設け,作成したXML Webサービスをテストできるようにしたこと,同社のWebサイト上で追加仕様許諾契約書に同意することで,ベータ2を使ってWebアプリケーションやXML Webサービスの実運用ができるようになったことなど,などが挙げられる。
言語仕様にもVisual Basic .NETを中心に変更があった。たとえば,Dim a(10) As Integerというコードは,0から10までの11個の要素の配列を作成する。ベータ1では,0から9までだった。また,Boolean値のTrueを整数に変換すると,-1になる。つまり,ベータ1で加えられた一部の仕様が,現在のVisual Basic 6.0の仕様に戻ったことになる。
製品版の製品構成や価格は決まっていない。ただし,出荷時期は従来の2001年内から今回,2002年第1四半期に変更された(英語版は2001年内)。