ソニーは3月14日,Palm OSを搭載したPDA(携帯情報端末)「CLIE(クリエ)」向けアプリケーション開発キットの新版「Sony SDK 2.0 Public β」を公開した。CLIEの新機種「PEG-N700C」の発表と同時に提供開始したもので,同社サイトから無償でダウンロードできる。ただしそのためには,同社のデベロッパー・サポート・プログラムの会員に登録する必要がある(無料)。

 Sony SDKは,160ページのPDFファイルによる仕様書とCLIE独自のシステム/ライブラリ関係の定義ファイルなどから構成される。(1)メトロワークスの開発ツールCodeWarrior for Palm Computing Platform リリース6,(2)パーム コンピューティングが公開しているPalm OS SDK 3.5,(3)ソニーが公開しているPalm OS Emulator,の三つと併用することを前提とする。これらを使うことで,ソニー独自のメモリースティックやジョグダイアルなどを利用可能なCLIE向けアプリケーションを開発できる。

 今回公開したSDK新版では,音声再生機能をはじめとするPEG-N700Cの新機能を利用できるようにしたほか,液晶パネルの画素数が160×160から320×320になったことにも対応した。SDKのサイズは約700KBで,SDKを使って開発されたアプリケーション・プログラムは自由に配布・販売できる。

 ソニーは同時に,CLIE上で動作するプログラムを募集する第2回「クリエ」プログラムコンテストを開催することを発表した。コンテストの募集期間は2001年4月9日から8月13日まで。それに先立ち,コンテストに応募するソフトウエアの企画を4月16日まで募集している(詳細はこちら)。

(日経ソフトウエア)