米Borlandは3月に,Javaアプリケーション開発の分析/設計から実装までをサポートする組み合わせパッケージ(スイート)「Borland Enterprise Studio Java Edition」を出荷開始する。同社製品だけでなく,米Rational Software米Macromediaの製品もバンドルしていることが特徴だ。

 Borland Enterprise Studio Java Editionに含まれるのは(1)同社のJava開発ツール「JBuilder 4 Enterprise」,(2)同社のJ2EE(Java2 Enterprise Edition)アプリケーション・サーバー「AppServer 4.5」,(3)Rationalの設計ツール「Rose Modeler 2001」,(4)JBuilderとRose Modelerの間で双方向に情報をやりとりするためのユーティリティ,(5)Rationalの開発方法論(およびガイド)「Rational Unified Process」,(6)MacromediaのWebページ開発ツール「Dreamweaver UltraDev 4」である。イメージとしては,(3)と(5)で分析/設計を行い,その結果を(4)で(1)に渡して(1)と(6)でWebアプリケーションを開発,(2)でテストするという流れになる。

 動作環境はWindows 98/NT 4.0/2000など(各ツールによって若干異なる)。価格は6999ドルだが,3月31日まではキャンペーン価格6499ドルになる。JBuilder 4 Enterpriseのユーザーは3999ドルでアップグレードできる。日本での製品化について,日本法人のボーランドは「現在未定。他社の製品も含まれるので今後話し合いが必要になる」としている。Javaを使って大規模アプリケーションを開発しようと考えている開発者にとっては,魅力ある製品と言えるかもしれない。

(日経ソフトウエア)