米Microsoftは11月17日,Windowsの次期バージョン(開発コード名Whistler)の日本語版を含む6製品のベータ1を開発者に向けて配布開始した。MSDN(Microsoft Developer Network)のプロフェッショナル・サブスクリプション以上の会員であれば,同社のWebサイトからダウンロードできる。11月7日に英語版の配布を開始した際(関連記事はこちら),マイクロソフト日本法人関係者は「日本語版の配布時期については未定」としていたが,それからわずか10日での配布開始となった。

 Whistlerは,2001年後半の出荷開始を予定しているWindows 2000の後継となるOSだ。これまでのWindows 9x/MeとWindows NT/2000が初めて統合されるOSであるとともに,同社の.Net Frameworkを実装する最初のOSでもある。サーバー製品では,一つのアプリケーションの複数のインスタンスを互いに干渉することなく異なるコンフィギュレーションで実行するパーティショニング機能や,アプリケーションを定期的に停止/再起動する機能,トランザクションのアイソレーション・レベルを細かく設定する機能などをサポートするという。

 同社が今回新たに配布を開始したのは,日本語版,ドイツ語版,中国語版の計6製品と,多国語化用拡張パッケージ,システムの問題点を診断するためのツール/データを集めたCustomer Support Diagnosticsの中国語版()。日本語版は,現行Windows Meの後継となるWhistler Personalと,Windows 2000 Professionalの後継であるWhistler Professionalのx86版が公開されている。英語版ではすでに提供されているサーバー製品および米Intelの64ビット・プロセサ・アーキテクチャIA-64用の製品の日本語版の配布時期について,マイクロソフト日本法人関係者は「現在調整中」としている。ちなみにダウンロード・サイズは,Personalが373MB,Professionalが377MB。

(日経ソフトウエア)

表●今回配布開始したWhistlerおよび関連ツール

Whistler Personal x86(Japanese)
Whistler Professional x86(Japanese)
Whistler Personal x86(German)
Whistler Professional x86(German)
Whistler Personal x86(Simplified Chinese)
Whistler Professional x86(Simplified Chinese)
Whistler Customer Support Diagnostics (Simplified Chinese)
Whistler MultiLanguage Version