ビーコンIT(本社東京)は10月31日,XML(Extensible Markup Language)専用データベースの新版「Tamino Ver.2 Solaris版」を出荷開始する。現版のTamino Ver.1.2はWindows NT版しかなかったが,Ver.2からはSolaris版を加えてラインアップを強化する。今後,AIX,Linux,OS/390版も順次リリースする予定だ。プラットフォーム拡充により,大規模かつ高パフォーマンスが要求されるハイエンドのデータベース市場を狙う。価格はSolaris版が600万円(1CPU)から,Windows NT版が375万円(同)から。

 Taminoは,独Software AGが開発したXML形式のデータを,そのまま格納できるデータベース。RDB(リレーショナル・データベース)やODB(オブジェクト・データベース)のように,XMLデータを変換して格納する必要がなく,そのぶん高速に処理できるのが最大の特徴だ(詳しくはこちら)。2000年7月に出荷開始したWindows NT版は,すでに国内で16社のインストール実績があるという。

 Ver.2では,セキュリティ機能や同時処理セッション数を256から99万9999へ拡大するなど,主に大規模運用機能を強化。XSL(Extensible Stylesheet Language)プロセサの搭載や,XMLスキーマ設計ツールのXML Authority(インフォテリアが供給)をバンドルするなど,Webアプリケーションの開発環境も整備した。同社は今後,開発支援ツールのX-studioや,アプリケーション・サーバーとの連携ツールX-bridgeなどを新たに投入することにより,XML関連製品をより充実させていく方針だ。(日経ソフトウエア)