Corelはワープロ・ソフト「WordPerfect」,ドロー・ソフト「CorelDRAW」を持つソフトハウスだが,Windowsアプリケーション・ソフトの分野ではMicrosoftに劣勢で,Linuxへの移行に力を入れていた。今回の提携で,Corelは財務状況を改善できるし,MicrosoftはCorelのLinuxシフトを止めることが可能になる。Corelが.NETプラットホーム対応のアプリケーション・ソフトの開発に注力するのは確実だ。
Microsoftは1999年6月には,開発ツールのライバル会社である米Inpriseに1億2500万ドルを出資している(関連記事はこちら)。Windowsを存続させるためには,自社以外のWindowsソフトハウスを存続させ,Windows上で多様なソフトが存在する状況を守る必要がある。ライバルを追い込んで出資する,というのがMicrosoftのスタイルと言えるのかもしれない。
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