日本オラクルは2003年3月17日,同社の専門技術者が24時間365日体制で顧客システムを運用管理するサービス「Oracle Outsourcing」を提供開始した。価格は,サーバーの設置場所と対象製品の組み合わせで決まる。

 サービスはシステムの設置場所に応じ,(1)@Customer,(2)@Partner,(3)@Oracle,の3形態を用意。(1)は,顧客内のシステムを,オラクルの専門技術者が遠隔地からネットワーク経由で運用管理する。(2)は,日本オラクルのパートナー企業が運営するデータ・センター内のシステム向け。(1)と同じ方法で運用管理を行う。(1),(2)ともに運用管理の対象はオラクル製品のみである。

(3)は米Oracleが米国で運営しているデータ・センターに顧客のシステムを設置し,専門技術者が直接に運用管理を行う。対象はオラクル製品およびオラクル製品に関わるハードウエアおよびネットワークである。

 運用管理の対象製品は,(1)E-Business Suite Outsourcing,(2)Collaboration Suite Outsourcing,(3)Oracle Technology Outsourcing,の3つに分類される。(1)は「Oracle E-Business Suite 11i」が対象。価格は年額ライセンスの36%(600万円から)である。(2)は,「Oracle Collaboration Suite Release 1」が対象。価格は1ユーザー当たり年額9000円(Eメールのみ,Filesのみの契約の場合は7500円),総額600万円からである。

 (3)が対象とするのは,「Oracle9i Database」「Oracle8i」「Oracle9i Application Server」。価格は年額ライセンスの36%(600万円から)である。なお同サービスは,アシスト,伊藤忠テクノサイエンス,CSK,新日鉄ソリューションズ,東芝といったパートナーなどからも提供が予定されている。

(森山 徹=日経システム構築)