マイクロフォーカスは,UNIX向けCOBOL開発ツール「Micro Focus Server Express」シリーズに,IBMメインフレームzSeries上で稼働するLinux for zSeries向けの「Micro Focus Server Express 2.2 for zSeries Linux」を追加した。2003年2月26日から販売開始する。同ツールは世界で初めてLinux for zSeries用のCOBOLコンパイラを搭載した製品だ。

 これにより,メインフレームLinuxで動くCOBOLアプリケーションの開発が可能になる。ただし,今回販売するツールは,各種Linuxディストリビューションのうち「SuSE Linux Enterprise Edition 8」上でしか稼働しない。Linux for zSeriesには,Turbo/Red Hat/SuSEの3種類のLinuxディストリビューションがある。

 価格は,225万円(同時開発5ユーザー)から。また,実行環境「Micro Focus Server Express Application Server 2.2 for zSeries Linux」は32万4000円(同時利用10プロセス)から。マイクロフォーカスは初年度2億円の売り上げを目標にしている。同社によれば,ベータ版を検証したユーザーからは良好な結果が報告されており,日本IBMあてにもLinux for zSeries上のCOBOL開発ツールのニーズが寄せられているという。

(井上 英明=日経オープンシステム)