SAPジャパンは2003年2月3日,中堅企業向けに導入コンサルティングや各業種向けテンプレートをパッケージ化して提供するプログラム「mySAP All-in-Oneソリューション」を発表した。

 同プログラムは,テンプレートを提供する各パートナ会社とのタイアップで実施。SAPジャパンは,セミナー開催や技術サポートを行い,各パートナ会社がユーザー企業へのサービスを提供する。

 ターゲットとなる中堅企業は,従業員が100人から1000人までを指す。中堅企業を対象としたのは,テンプレートの利用によって,導入の短期化および低価格化が図りやすいためだ。各パートナ会社は,既に個別にそうしたサービスを提供していることから,サービスとしての目新しさはない。

 今回,同プログラムに参加したパートナ会社は,アイ・ピー・エス,出光石油化学,NTTデータサイエンス,TISコンサルティング,東洋ビジネスエンジニアリング,日本IBM,日本総合研究所,三菱電機インフォメーションシステムズ,ユアソフトの9社。SAPジャパンでは今回のパートナを選ぶ際,既存パートナ29社の内容を見て,導入に向けたドキュメントや導入方法論が整っている会社などを選択したと言う。

 各パートナ会社はそれぞれ,各業種に向けて提供するテンプレートと,導入コンサルティング,ソフトウエア・ライセンス,ハードウエアの費用を含めて価格を提示。今回対象となる業種は,化学産業,製薬業,製造業,商社,IT産業。ユアソフトは業種共通のサービスを提供する。中堅企業のなかでも,さらに規模を3つのレベルに分けて導入価格モデルを提示する。25種のモデルのなかで,導入コストが2億円を切るタイプもあると言う。

(森側 真一=日経オープンシステム)