コムスクエアは2003年1月21日,iアプリなど携帯Javaアプリケーション上でユーザー認証を行うためのソフトウエア・ライブラリを開発したと発表した。名称は「COOL Authentication」(COOLはComsquare Objective Onetime password Logicの略)。

 メモリーの限られた携帯電話で動作させるため,認証プログラムと暗号化プログラムを合わせて十数Kバイトと,サイズを小さくしたことなどが特徴。また,IDとパスワードから毎回異なる認証キーを生成して使用するため,何度も同じキーを使用する方式に比べ安全性が高いとしている。高知工科大学の清水明宏教授が出願した認証理論「SAS-2」に基づいている。

 現在の対応機種はNTTドコモの504iシリーズ以降のJava搭載携帯電話。サーバー側モジュールはLinux上で稼働する。ライセンス料は1クライアント当たり4000円以下で,大量導入の際は割り引く。

(高橋 信頼=日経オープンシステム)