ニユートーキヨーは,2002年9月25日,同社が開発した外食産業向け座席予約システム「GARAGARDOA(ガラガラドア)」をオープン・ソース・ソフトウエアとして無償公開した。

 GARAGARDOAはWWWブラウザをクライアントとし,各店舗の営業時間や席数,メニューに応じて「管理者」「一般従業員」「顧客」の各ユーザーの立場で利用できる。サーバー側アプリケーションはOSにLinux,開発言語にPHP,データベースにPostgreSQLを採用している。

 早稲田大学 国際情報通信研究センターテンアートニは,GARAGARDOAをオープン・ソース・アプリケーションの有効活用を探る共同研究の題材に採用し,同センター内のサイトUSFOS(User Service For Open Source)でソース・コード,ドキュメントの配布やデモの公開を行う。企業でのオープン・ソースの活用を推進する任意団体OSCARアライアンスが,GARAGARDOAの普及活動を担当し,問い合わせ窓口となる。GARAGARDOAの開発は,富士通長野システムエンジニアリングが担当した。富士通長野システムエンジニアリングは,GARAGARDOAの商用版を発売する予定である。

 ニユートーキヨーは既に,1999年に外食産業向け受発注システムCerveza(セルベッサ)をオープン・ソース・ソフトウエアとして公開している。CervezaはJavaサーブレットで開発されたWWWシステムで,カプリチョーザを運営するダブルディーアイや,大戸屋などの外食産業,食品物流の三友小網などが採用している。

(高橋 信頼=日経オープンシステム)