イーエムシー ジャパンデルコンピュータは2002年9月6日,ファイバ・チャネルに対応したディスク装置の出荷を開始した。

 米EMCと米Dell Computerはストレージ分野において提携しており,米EMCの一部の製品を両社がそれぞれのチャネルで販売する。今回の新製品は,イーエムシー ジャパンは「CLARiX CX600」の名称で,デルコンピュータは「Dell|EMC CX600」の名称で提供する。最小構成の参考価格は1400万円である。

 「CLARiX CX600」と「Dell|EMC CX600」(以下,CX600)は,最大ディスク容量17.5Tバイト(ディスク・ドライブ数は240),最大キャッシュ・メモリー8Gバイトで,サーバーとは2Gバイトのファイバ・チャネルで接続する。ファイバ・チャネルのポートは8ポート用意した。接続できるサーバーの対応OSは,Windows NT/2000,Solaris,NetWare,Linuxなどである。

 CX600に搭載可能なソフトウエア製品には,(1)同一きょう体内でデータのバックアップを作成する「SnapView」,(2)遠隔地へのデータ複製機能を提供する「Mirror View」,(3)WWWベースの管理ソフト「ControlCenter Navisphere」などがある。そのほかサーバー上にインストールして利用するソフトに,(4)アクセス・パスのフェール・オーバーや負荷分散を行う「PowerPath」がある。

 CX600は,イーエムシー ジャパンにとってはミッドレンジ・クラスの製品になり,既存の「CLARiX FC4700」の後継製品に当たる。FC4700とソフトウエア製品の互換性がある。

(松山 貴之=日経オープンシステム)