リコーは2002年6月10日,毎分24枚の印刷が可能なA3対応カラー・レーザー・プリンタ「IPSiO Color 7100」を発表した。価格は39万8000円。同じ価格の現行機種「同5100」(A4カラー印刷速度が6枚/分)に比べ,印刷速度を4倍に引き上げた。他社製品も含め,この価格帯の製品としては最高クラスの印刷速度を実現している。6月20日から販売を開始する。本製品とは別に,A3対応カラー・プリンタの普及機2機種も発表した。

 同製品は,「IPSiO Color」シリーズの最上位から2番目のモデルとなる。最上位機である「同8100」(A4カラー印刷が28枚/分,価格は58万8000円)と比べ,印刷速度を抑える代わりに,価格を約20万円引き下げた。

 同7100の印刷速度はA4カラーが24枚/分,A4モノクロが32枚/分。両面印刷にも対応しており,両面印刷時の速度は片面印刷時と同速。接続インタフェースは双方向パラレルと10BASE-T/100BASE-TXを標準で備える。プリンタ・ドライバの対応OSはWindows XP/2000/NT 4.0/95/98/Me。

 印刷可能な用紙サイズは,A3からはがきサイズまで。給紙枚数は,標準カセットと手差しトレーを合わせて1200枚。オプションのトレイ装着時には,最大3200枚の給紙が可能。丁合や仕分け,ホチキス止めやパンチ穴あけなどの処理を自動化する「フィニッシャー」(30万円)も用意した。

 同じ価格帯でこれまで同社の主力機だった現行機種「同5100」(A4カラー印刷速度が6枚/分,価格は39万8000円)の製造を打ち切る。代わりに,印刷速度が8枚/分の「同6000」(23万8000円)と,印刷速度が10枚/分の「同6500」を2機種を新たにラインナップに加えた。同6000と同6500は7月10日から発売する。

菅井 光浩=日経オープンシステム)