コンピュータ・アソシエイツ(CA)は2002年3月19日,企業情報ポータル(EIP)を構築するためのソフトの新版「CleverPath Portal 3.51日本語版」を4月1日より出荷すると発表した。

 CleverPath Portalの特徴は,ドラッグ・アンド・ドロップの操作でコンテンツを画面に配置していくビジュアル作成機能や,画面コンテンツのテンプレートなど,短期間での構築に向けた機能を備えること。また,JavaやXMLを利用して機能を拡張できる。「ユーザーにも開発者にも分かりやすく,箱から出してすぐ使えるソフトを目指した」(CA フィールドサービスグループ マネージャー 星野光一氏)という。

 新版での強化点は,(1)NTドメイン認証との統合によるシングル・サインオン機能の追加,(2)WAP(Wireless Application Protocol)対応のPDAや携帯電話からの接続機能の追加,(3)検索エンジン「Autonomy」の標準装備,(4)キャッシュ利用方法の改善とJavaサーブレットの実行環境の最適化による処理の向上,など。また,機能拡張のカスタマイズやAPIに関する技術文書を充実させ,「開発者やシステム・インテグレータのサポートにも力を入れる」(星野氏)。

  価格体系は,ソフトをインストールするサーバーのスペックやCPU数によって,10段階に分かれる。最も安価な組み合わせの例として,Windows搭載のデスクトップ・パソコンをサーバーとする場合で112万5000円から。また,500人から1000人のユーザー規模で使用するサーバーの場合で350万円からとなる。

 稼働OSはWindows NT Server 4.0,Windows 2000 Server,Solaris 2.6/7.0/8.0。リポジトリ管理用のデータベースとして別途,Oracle8iまたはSQL Server7.0/2000が必要。対応するWWWブラウザは,Internet Explorer5.5以上。次期バージョンでは,AIXやLinuxなどのOSに対応する予定。

井上 英明=日経オープンシステム)