ウェブメソッドは2002年3月14日より,EAI(Enterprise Application Integration)ソフトやBtoBサーバーなど4種のソフトで構成する統合製品「webMethods Integration Platform v4.5.2J」を出荷する。

 同製品は,既存のEAIソフト「webMethods Enterprise」,BtoBサーバー・ソフト「同Integration Server(旧名B2B)」,eマーケットプレイスなど向けBtoBサーバー・ソフト「同for Trading Networks」,および今回新たに提供するモデリング・ツール「同Business Integrator」を1パッケージ化したものである。BtoBとEAIの両システムを構築したいユーザー向けに,これらをパッケージ化し,かつBusiness Integratorによってツール間の連携や統合管理を容易にしている。

 Business Integratorは,Enterpriseで作成したアプリケーションとIntegration Serverで作成したアプリケーションとを,GUI上の設定だけで連携できるようした。例えば,Integration Server経由で受け取った注文情報を,Enterpriseで接続しているSAP R/3の会計システムに渡す,といった内容を設定する。Javaで連携内容を開発するのに比べ,開発負荷は「10分の1~20分の1になる」(サービス・アカウント・マネージャー 米澤寿員氏)と言う。

 価格は,2年間のソフトウエア・ライセンスおよび保守費用を含めて約2000万円。今後,各ソフトの単体販売はしない。既存のユーザーについては,保守契約期間中のユーザーは無償でバージョンアップできるほか,保守契約が切れたユーザーに対しても,「新規購入するよりは安価に購入できるようにする」(米澤氏)。

(吉田 晃=日経オープンシステム)