日本ヒューレット・パッカードは2001年3月1日,Webアプリケーション・サーバー(APサーバー)製品「HP NetAction」を2001年夏に出荷することを発表した。WWWを使った企業システム構築分野で同社が提供してきたソフトウエア製品は,「システム運用管理ツールのHP OpenViewファミリが大半を占めていた」(ソフトウェア事業本部 ソフトウェアマーケティング マネージャの河口雄一郎氏)。今回APサーバーを提供することで,運用管理面だけでなく,基幹部分の構築まで支援できるように事業を拡大,強化することが目的だ。

HP NetActionは,米Hewlett-Packardが2001年1月に買収完了した米Bluestone Softwareが開発・販売していたAPサーバーをベースにしている。J2EE(Java 2 Platform,Enterprise Edition)に準拠し,XML(Extensible Markup Language)処理機能,携帯電話やPDAといった各種モバイル端末に応じたコンテンツの変換機能,ドイツSAPや米Peoplesoftなどのパッケージとの連携用アダプタ--などを備える。さらに,インターネット上に分散したソフトウエア・プログラムを連携する技術「e-speak」のエンジンやワークフロー・エンジンといったHPの持つ技術を実装して提供する。

(相馬 隆宏=日経オープンシステム)