RSAセキュリティは2001年2月22日,ワンタイム・パスワード認証用ツールの新版「RSA SecurID Software Token v2.5」を出荷開始する。Software Tokenは,ユーザー認証に使用する1回限りの使い捨てパスワードを生成する機器(トークン)のソフトウエア版。同社の認証サーバー「RSA ACE/Server」と組み合わせて利用する。新版ではワンタイム・パスワードを生成する乱数の素(シード)をクライアント・パソコンのハード・ディスク内だけでなく,ICカード内に保存可能にした。ICカードをユーザー本人が携帯し,シードをパソコンと別々に管理することで,第三者によるなりすましの可能性を低減できる。

そのほか,インストール作業をソフトウエア・プログラムを起動するだけで完了するように簡便化した。また,稼働OSとして,従来からサポートするWindows95/98/NT 4.0にWindows 2000を加えた。価格は,従来版からの変更はなく500ユーザー・ライセンスで1人当たり4000円。対応する認証サーバーのバージョンはRSA ACE/Server v3.3以上。ICカードは「RSA SecurID 3100 スマートカード」,ICカードの読み取り/書き込み装置はルクセンブルクGemplusの「GCR410」や「GPR400」などが利用可能である。

(相馬 隆宏=日経オープンシステム)